「し」から始まる用語辞典
市街水道(しがいすいどう)
都市や市街地で提供される水道サービスを指します。これは、飲料水や生活用水を供給し、家庭、事業所、学校、病院、工場などで使用される水供給システムを指します。以下は市街水道に関する詳細な情報です。
●供給源
市街水道の供給源は、一般的には川、湖、貯水池、井戸、地下水などの自然水源から取水されます。これらの水源から水を取り入れ、浄水処理を経て、飲料水品質に適した水を供給します。
●浄水処理
市街水道の水は、浄水処理プラントで浄化されます。この過程では、不純物、微生物、汚染物質などが取り除かれ、安全な飲料水が生成されます。
●配水システム
浄水処理を受けた水は、配水網を通じて家庭や施設に供給されます。この配水システムには、パイプライン、ポンプ、貯水タンク、圧力調整装置などが含まれます。
●水質管理
市街水道は、水質を定期的に監視および評価し、水道水の品質を維持するために必要な処理と調整を行います。水質の改善と安全性の維持が重要です。
●法規制
市街水道は、地域や国の法律、規制、基準に基づいて運営されます。これには、水質基準、供給の信頼性、緊急事態への対応、環境保護が含まれます。
●持続可能性
水資源の持続可能な管理と水の節約が市街水道の運営において重要です。水の浪費を最小限に抑え、将来の水供給に備えるための取り組みが行われます。
市街水道は、現代の都市生活において不可欠なインフラストラクチャーであり、健康と生活の品質を支える役割を果たしています。安全な飲料水供給と衛生環境を提供することで、都市社会をサポートし、経済発展と公衆衛生を促進します。
シールド工事
「シールド工事」とは、地下や水中などの狭い空間でのトンネル掘削や管の設置などに用いられる工法の一つです。以下に、シールド工事の基本的な概要と手順について説明します。
●概要
シールド工事は、地下や水中などの環境で、トンネルや地下管路などを掘削するための工法です。通常、地下を掘削しながら同時にトンネルの壁を支え、安定させる役割を果たします。
●装置の構造
シールド工事にはシールドマシンと呼ばれる特殊な機械が使われます。シールドマシンは、掘削面を支えるシールドと、その内部に設置された掘進機械から構成されています。
1.手順
準備作業
シールドマシンの設置と組み立て
2.掘削ルートの調査と計画
掘削作業
3.シールドマシンを起動し、掘削を開始
同時に掘削面の支保工(しほこう)を行い、安定させる
4. 土砂の運搬と処理
掘削された土砂はシールドマシン内部で処理され、適切な場所に運搬・処分される
5.トンネルの構築
掘削が進むにつれて、トンネルの壁や天井を適切に補強・施工
6.作業範囲の移動
掘削が一定範囲進んだ後、シールドマシンや作業エリアを移動させて次の範囲に移る
7.終了と整備
掘削が終了したら、シールドマシンの撤去や施設の整備を行う
シールド工事は地下空間の建設やインフラ整備に重要な役割を果たし、地下トンネルや地下パイプラインの建設に広く利用されています。
浄水場発生土
「浄水場発生土」とは、浄水場での浄水プロセス中に発生する土砂や廃棄物のことを指します。浄水場では、生水(地下水や河川から取水した水)を浄化して飲料水や産業用水として利用するため、このプロセス中に不純物や土砂が取り除かれ、それが浄水場発生土となります。
浄水場での一般的な浄水プロセスにおいて、以下のような手順で浄水が行われ、浄水場発生土が発生します。
●ろ過(濾過)
生水から大きな不純物や浮遊物を取り除くために、砂フィルターやろ過槽を使用してろ過が行われます。ここで取り除かれた土砂や不純物が浄水場発生土となります。
●沈殿
生水中の浮遊物や固形物が沈殿するための凝集剤が添加され、沈殿槽などで浮遊物を取り除きます。これにより、浄水場発生土が発生します。
●浮上
沈殿した固形物や不純物が浮上する処理が行われ、これにより再び不純物を取り除くとともに、浄水場発生土が発生します。
●排泥
沈殿槽や浮遊物の集められた槽から不純物や土砂が取り除かれ、これが浄水場発生土となります。排泥処理によって廃棄物として適切に処理されます。
浄水場発生土は、適切な処理および管理が必要です。これらの処理施設での適切な浄水プロセスや発生土の処理によって、清潔で安全な飲料水を供給するための浄水が実現されます。